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2016年8月25日木曜日

なぜ怪我のあとにはリハが必要か

どうもこんにちは

当院にはリハビリ器具としてフォームローラーとバランスパッドを用意しています


特にバランスパッドは膝関節や足関節の安定性を高めるためのリハビリエクササイズとして有用と考えていて、バランスボードやバランスボールよりも比較的安全に導入できるのでお勧めしています

さて
怪我をした時なぜこのような器具を使ってリハビリをする必要があるのでしょうか
痛みが取れればそれでいいのでは?
と思われる方も多いと思います


その理由のうち私が大切と考えている部分を少し紹介します



関節には「感覚受容器」と呼ばれる機能体が備わっており、関節で感じた信号を脳に伝えることで自分の身体の状態などを把握しています

簡単に言うと
「この関節がこの角度だから身体の傾きはこうだな」とか
「関節がこの角度になって負荷がかかっているからこちらの筋肉に力を入れないと」といった感じの調節を無意識に行っているわけです

この感覚受容器の機能は使わないことですぐに低下してしまいます


例えば
足首の捻挫をしたらギプスやテーピングで固定したり、ひどい場合は松葉杖をついて体重をかけずにおいたりしますよね


固定と安静によって、傷んだ組織の修復を図らなければいけないので、しばらくの安静期間は避けられないことですが

それによって筋力だけでなく、この感覚受容器の機能も低下しています

その状態でスポーツに復帰したり、足元の不安定な砂利道などを歩いたりすると
うまく足首周りに力を入れることができず、すぐに再受傷…

なんてことになるわけです


リハビリはこれらの低下した機能を回復させ、再受傷を防ぎ怪我をする前よりも怪我をしにくい状態を作ることを目指します

リハビリと言うと「筋力」を回復させることにばかり目が行きがちですが
実はこちらの「感覚」の部分もとても大切で

いわゆる筋トレ的なエクササイズだけを行って筋力のみが回復しても、それをうまく発揮できなければ意味がなく、筋力は戻ったはずなのにいつまでも不安定感が取れない、なんて事になってしまいます

そこで前述のバランスパッドに乗るなど、不安定な状態を作りそこで力を発揮するトレーニングを行うことでその感覚を取り戻す訓練をするのです


日常生活までの復帰であれば骨折なら骨がくっつくまで、捻挫なら痛みが取れるまでの治療で十分なことも多いですが、本来であればそこまでしっかりとリハビリをしておくべきです

もちろん怪我の状態や回復の段階に合わせて筋力訓練が必要なのか、感覚のトレーニングが必要なのかの判断は重要なので是非専門家の指導の元で行って欲しいなと思います


希望ヶ丘接骨院では怪我の治療はそこまでしっかりとフォローしています

お困りの方はお気軽にご相談ください


…それでは!











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