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2016年6月23日木曜日

二トリートvs3M

どうもこんにちは

スマホから投稿してみます


今日は接骨院にテーピングメーカーの3M社さんが営業にみえました

これを機会にうちで採用しているテーピングメーカーについてお話しします

うちでは関節固定とキネシオは3Mさんのマルチポアスポーツシリーズを使用しています

他社さんの同系統製品に比べてやや割高ではありますが、接着剤会社だけあって粘着力が強い事と通気性が良い事、生地が柔軟で肌触りが良い事などから採用しています

ですが、ホワイトテープ(非伸縮テープ)は二トリート社さんのCBシリーズを使ってます

営業さんは「どうしてホワイトは二トリートさんなんですか」という事で…

大した理由はないんですけど

ちょっと紹介。

3Mさんのホワイトも伸縮タイプ同様非常に生地が柔軟で通気性も良好です

綿包帯に近い感覚で使用できます



対して二トリートさんは比較的生地が硬く、捻りに対してあまり繊維が動きません

実際に写真で見てみると
こちらが3M


こちらが二トリート

ちょっとわかりにくいですが、3Mさんの方が繊維が粗めです

特に横向きの繊維が太いため、手で縦に裂けません

二トリートさんは細めの繊維で均等に編み込まれている印象です

その分扱いが若干難しく、無理な方向に巻くとすぐにシワが寄ってしまいますが

繊維が細い分薄いので、他のテープと組み合わせて使いやすいという利点があると思います

もちろん手で縦に裂けるので、5cm幅を裂けばいろいろな部位に使えます

ということで
結局は好みの問題で
『繊維が細すぎて裂いた時に切り口がほつれる』と言って他メーカーを使っている友人もいますし

どこのものがいいというわけではないですね

うちではそんなこんなでホワイトテープは今のところニトリートさんのものを使用していますが

ちょっと高いので割安で同じような使用感のものがあればいいなぁなんてこの頃考えています

メーカーさんの営業待ってます



そんなことを考えてみると同系統のテープでもメーカーによっていろいろな特徴があって面白いなぁと改めて実感ですが

自分が治療に使用するものなのでこれからもこだわっていたいですね


それでは!








2016年6月22日水曜日

覚えておきましょう「横紋筋融解症」

どうもこんにちは

今日は久々の症例紹介シリーズです

表題の「横紋筋融解症」ご存知ですか?
身体の筋肉成分が溶け出して血液中に流入する病気です

筋肉痛や手足のしびれなどを起こし
激しい運動や外傷、脱水や熱中症などが原因で起こります

詳しくはこちらをごらんください


今回当院でも遭遇する機会がありました

当院にみえた患者さんは以前より内服していた高脂血症治療薬の副作用によっての発症でした

腰痛やひざ痛にて通院歴のある方でしたが、ある朝誘引なく腰痛が増強、起立筋群に不自然に強い疼痛を訴えていたため、念のため内科での検査をお勧めしたところ発覚

血液検査ではCK値や血中ミオグロビン値が高値となりますが
臨床症状としては、原因のはっきりしない筋肉痛、手足のしびれ、脱力感、赤褐色の尿などが見られ、太ももやふくらはぎに症状が出ることが多いようです

約款を見ても、「発生は稀」と書いてありますし
内服を開始して比較的早く発生することが多いので、今回のように以前から継続的に内服している方に、しかも脚ではなく腰部に症状が出たということで非常に珍しい症例なのかもしれません(あまり件数を見たことがないので実はよくあることだったらすみません)

それでも重症化すると、腎不全や多臓器不全を引き起こし命に関わる可能性もある病気です

今回は幸い早期の発見だったので大事は至りませんでした

身体の痛みを診ることを生業としている柔道整復師も必ず覚えておかなければいけない病気ですね


ますます、整形外科や内科領域、薬剤に関する知識もやっぱり大切だなぁと痛感する出来事でした




2018.2.3.
追記


今年に入って米国のアメリカンフットボール選手が激しいトレーニングののちに横紋筋融解症によって搬送されたニュースがありました

football scoop より

激しい筋力トレーニング、アメフトやラグビーなどのコンタクトスポーツや走り込みなどのハードな練習が原因で起こることもある横紋筋融解症

スポーツに携わる身として絶対に頭に入れておかなくてはいけないニュースだなと再度認識させられました






それではまた!