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2016年4月11日月曜日

人生の先輩から学ぶこと

こんにちは


施術中の出来事のお話。


いつも素敵な患者さん
「歳をとって、ボケないためには『きょういく』と『きょうよう』が大切よ」



「??」
となっている私





「『今日行く』ところと、『今日用』事があることよ。歳をとると何もしないで1日が暮れることが多くなるから、なにかやることと行くところを見つけないと」





身も心も健康でいるという事は、こういう事かなぁと思ったのでした☆


それでは!




2016年4月7日木曜日

股関節の前方がつまる?グロインペインの始まり?

どうもこんにちは

希望ヶ丘接骨院はスポーツ障害の治療に自信があります!

と、うたっていますがブログを見かえすとあまりそれっぽい話題がないのでちょっとそれらしいお話をしておきます

スポーツ動作などの繰り返しによって引き起こされる股関節周囲や鼠径部周囲の痛みで、鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)というのがあります

中日ドラゴンズの平田選手がこの診断を受けて戦列を離れたので、今とても話題ですが

このグロインペイン症候群とは一つの病態を指すわけでなく、股関節前方インピンジメント、恥骨結合炎、恥骨疲労骨折、関節唇損傷などなど…

すなわちスポーツによって起こった股関節や鼠径部周囲の痛み全般をまとめてグロインペイン症候群と呼んでいます
(growing(成長)pain(痛)じゃないよ!)

実際はいろいろな病因を明確に住み分けすることは難しく、様々な病態が組み合わさって痛みの原因になっていると考えられ罹患すると非常に治療に難渋することが多いのが特長です

鼠径部痛の発生頻度は全スポーツ障害の0.5〜6.2%であるというのを読んだことがあります。
その中でも一般的にはサッカー選手に多いと言われていますが、いまサポートしているラグビー、陸上、野球、ダンサーをざっと見渡しただけでも遭遇率がかなり高いので潜在的にはもっといるものと思われます(統計をとったわけではありません)

診断には臨床症状や徒手検査、レントゲン、MRIなどが有用で、治療は使いすぎによる炎症を抑えるための薬物療法や安静、股関節周囲をうまく使えるようにする運動療法、ストレッチングなどが一般的に処方されます

お困りの方は一度ご相談いただけたらと思います

さて前置きが長くなりましたが

今回はグロインペインの話ではなく、”股関節の詰まり感”です

実はこの訴えを耳にすることは非常に多く、個人的には特に身体が柔らかい人ほどよくこれを訴える印象があります(←これに関しては後述!)

それでもこの詰まり感があるからといって必ずしも痛みに移行するとは限らず、ある一定の動きによって気になるといった程度のことが多いため、いままであまり重要視することはありませんでした

日々の施術をしている中で、詰まり感を訴える方に遭遇したとしても股関節の後ろのストレッチを施行すると直後にすっと詰まり感が消えることがあったりと、個人的に関節の動きのバランスの問題かなくらいに思っていたのですが…



ある日『FAGS:Femoral Anterior Glide Syndrome』というのを目にしました

これは股関節の前後の関節包に柔軟性のアンバランスが生じた結果、大腿骨頭が前方にシフトしてしまい関節の前方の組織がインピンジが起こるという考えを含んでいます


投球肩においては、繰り返しの外旋負荷によって前後の関節包にタイトネスの差が生じ、結果として投球 時に上腕骨頭が前方シフトを起こし障害を引き起こすというのはよく知られています

これと同じことが股関節でも起きていると考えられるということです

この考えを聞いた時まさに目からうろこでした

確かにいままでも股関節の前方に詰まり感には関節後方のストレッチが効くと感覚的には思っていましたが

そういうことか!と。

一般に「身体が柔らかい」人は、開脚動作や開排動作が得意なので前方関節包は柔らかい、その反対に実は関節包は硬くなっている。後方関節包が硬いのは骨盤の動きで代償できるため前後のアンバランスが隠されている!

なので身体が柔らかい人に股関節前方に詰まり感を訴える人が多い印象があったのか〜
(それを早く見つけろよ、いう御指摘ありがとうございます、精進します)


この考え方にのっとれば短期的、長期的にみても股関節の後ろ側のストレッチを行うことは非常に効果的ということになります


具体的には中臀筋や大臀筋のストレッチ、ニータックなどによる股関節の屈曲角度の改善、内旋角度の改善(後方関節包ストレッチ)が挙げられるでしょう

(そのほかに大臀筋や中臀筋の筋トレや動きの習得も重要ですが、それについてはまたの機会に…)


しかし疑問が残ります
反対に股関節前方(腸腰筋や前方関節包など)のストレッチングは逆効果となり、かえってつまり感を助長することになってしまいます

個人的には腸腰 筋のストレッチングをすることで前方関節包のまきとりがスムーズに行えるようになる気もするのですが…

このあたりは検討が必要な部分

今後もしっかり勉強していきたいと思います



なにはともあれ

これらを踏まえるとこのFAGS、いままではあまりグロインペインと関係ないと思っていましたが
やはり放置していれば移行する可能性もありそうですね



ということで結論。
股関節の前方の詰まり感は、鼠径部痛の発生リスクとなりうる!
が股関節の後方を伸ばすストレッチを行うことで改善できる可能性がたかい!

ということで、今後はもう少し重要視してみて何か感じることがあったらまた紹介します☆




なんだかまとまりのない長いブログになってしまいましたが
最後まで読んでくださってありがとうございました


それでは!
















今回はこちらの書籍から一部データを抜粋して使っています