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2016年11月25日金曜日

ほねつぎプライド(症例紹介シリーズ:舟状骨骨折)

どうもこんにちは


通常の業務では最近なかなか出会うことのない「骨折」や「脱臼」ですが

元来接骨院は骨折や脱臼に対する応急処置からその後のリハビリを行う場所として認可されています

レントゲンを撮ったり手術をすることはできませんが
その分体表からの観察や徒手的な検査で骨折の有無を判断したり、身体に侵襲の少ない保存療法で怪我の治療をすることを得意としていて

私も当然そこに誇りを持ってしっかりと勉強しているつもりです


ありがたいことにほねつぎのキャリアとして最初の6年間は整形外科に勤務することができ、そこで多くの骨折や脱臼などの外傷に触れる機会をいただきました

手前味噌ですが、怪我の治療に関しては多少自信があります

もしお怪我をされて当院に来院された場合は
各種徒手検査とエコー検査により骨折や脱臼の有無や重症度の判定をさせていただき、必要な場合は提携整形外科への紹介、連携を取りながら治療を進める
もしくは当院でそのまま治療を継続するという形になります

お怪我をされた場合は是非一度ご相談していただけたらと思います


さて前置きが長くなりました
久々に症例紹介シリーズをお送りいたします

今日は「舟状骨骨折」です

まず「舟状骨」→「しゅうじょうこつ」と読みます

手首の親指側にある小さな骨ですが、非常に大切な骨で骨折すると非常に厄介なことで知られています

スポーツ中などに転倒し手をつくことで受傷することが多いこの怪我ですが、さほど痛みが強くないため放置されることが少なくありません


また受傷直後のレントゲン検査では骨折が画像に写りにくく見逃されやすいことも問題です

舟状骨は元々非常に血行が悪い骨のため、放置すると骨折部がきちんとくっつかずに「偽関節」と呼ばれる状態になってしまい、最終的には手首全体の動きが悪くなって行きます



放置すると数ヶ月かけて徐々に痛みが増したり握力が低下するため、怪我から数ヶ月後に病院を受診することもあります

そうなってからだと、骨移植などの手術が必要になってしまいます

この怪我を見逃さない為には、とにかく甘く見ないこと。

「これくらいの痛みなら放置してもそのうち治るだろう」
「病院行くの面倒臭い」と言って
後悔しないように

転倒して手をつき手首の親指の付け根あたりが腫れて痛みが出た場合は、必ず専門家の指示を受けましょう

CTやMRIなら早期から骨折の有無を判断できますが
仮に一度のレントゲン検査で異常なしと判断されても、痛みが続く場合には再度病院を受診するべきです



最近はとても良い治療法が確立されており、早期に治療を開始すればかなり短い治療期間で仕事やスポーツに復帰できるようになっています



もちろん当院でも対応、アドバイスさせていただきます
ご不安があればお気軽にお問い合わせください☆


(画像引用元:日本手外科学会出版物、「手外科シリーズ」より)


…それでは!







2016年11月23日水曜日

全然関係ない事も書いてみる

どうもこんにちは

今日は祝日
いつもより少しゆったりした朝です

希望ヶ丘接骨院は祝日も通常通りやってますので、お気軽にご来院下さい




突然ですが皆さんスマホ使ってますか?

私は先日スマホを卒業いたしました

思い起こせば8年前
iPhoneが発売されると同時に飛びついて購入してからずーっとiPhoneユーザーだったのですが
毎月の請求額の多さに嫌気がさして、見直すことにしました

最近はスマホからガラケーに乗り換える人が増えているみたいですね

あまり興味はないかもしれませんが
私の場合は


・インターネットでガラケーを購入(4000円くらい)
・スマホとガラケーをショップに持ち込んで機種変更手続き
→事務手数料が3000円ほど、2000円ほどの通話のみのプランに変更
・タブレットを購入し、格安のSIMカードを使って外でもインターネットができる状態に
→月々2000ほどのインターネット接続プランに加入

今後は通話のみのガラケーと、外でのインターネット接続用のタブレットという2台持ちになるわけですが

スマホの料金を毎月1万円近く払っていたので、タブレットの分割購入代金を差し引いても十分にお釣りが来る計算です

スマホを手放してみてわかるのは、今までどれだけ依存して生活してきたのかということ。
タブレットは利用していますがスマホより少し大きくなったことで手軽感がなくなり、画面をチェックする回数が格段に減りました


その分手軽に写真を撮るのが少し面倒になったり、電子書籍を読んだり動画を見る時間は増えたような気もしますが

そこは何事もバランス。
これからまた少しずつ慣れていけたらいいかなと思います




それにしても
いざガラケーにしてみると驚くほど出番がなくて、最近はほとんど電話がかかって来ることもかけることもなく、メールやLINEで連絡は事が足りているんだなと実感します

あまりに使われないのでうっかりどこかに忘れてきそうです(苦笑




ちなみに機種は懐かしの「iida










2016年11月21日月曜日

また来年

どうもこんにちは

去る11月19日
全国高校ラグビー選手権大会愛知県予選の決勝戦が行われました

私のサポートしている名古屋高校が春日丘高校と対戦
残念ながら7−20で敗れ、悲願の全国大会出場はなりませんでしたが


選手の保護者の方や、学校の先生、他部活の生徒から患者さんまで、非常に多くの方に応援していただいたこと

帯同のため急遽接骨院をお休みさせていただいたこと

そのほかにもご迷惑をおかけしたことがあるかもしれません

この場を借りてお礼とお詫びを申し上げます


選手にとっては残念な結果ではありましたが、満員のスタンドでプレーすることができたのは良い経験になったでしょう

また来年以降に後輩たちが先輩の悔しさを晴らしに戻ってきてくれると信じてサポートを続けていきます


これからも応援していただけたら幸いです


私ごとですが…
名古屋高校ラグビー部のサポートスタッフになって今年が3年目
今年の3年生が1年生で入学したと同時に私もスタッフに加わりました

指導しながら自分も勉強させてもらう部分も多くあり、まるで一緒に学生生活を送り一緒に成長させてもらったような感覚です

選手にとっては口うるさくて面倒臭い部外者であったと思いますが(苦笑


そんな2年半を一緒に過ごした学生が引退してしまうのは寂しい限りです




学生生活というのはあっという間です

あっという間ですが
そこには多くの学びがあり、かけがえのない瞬間が本当にたくさん詰まっています




そんな大切な時間のほんの一部にでも関わり、卒業後に彼らが「そういえばあんなこと言ってた大人がいたな」と、ふと思い出してくれたら嬉しいですね







さて、感傷に浸るのはこれまで。

来年に向けてリスタートです





…それでは!









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名古屋市千種区の希望ヶ丘接骨院にどうぞ

2016年11月18日金曜日

修復期間

どうもこんにちは

福岡の道路陥没事故は、驚くほどの短い期間で復旧が終わり世界を驚かせましたね


治療家の仕事は身体を復旧させること


ということで
今回は覚書の意味も込めて、怪我の治癒過程について書いていきます



人間の皮膚や腱、骨や靭帯など「結合組織」と呼ばれる組織の損傷は、いずれの場合であっても修復過程はおおよそ同じような経過をたどります

そのため、例えば骨折でも靭帯損傷でもアキレス腱断裂でも、もっと言えば皮膚の切り傷でも受傷からどのくらいの期間が経過しているかによって、対応はおおよそ同じになります
(断端がきちんと合わさっていることが前提)


ということで
一般的な怪我の治療アウトラインを書き起こすと



受傷から

・2〜3日:急性炎症期
→固定や圧迫、アイシングなどで必要以上の炎症反応や腫脹の増悪を防ぐ
→疼痛の管理

・1〜3週間:線維芽細胞の浸潤並びに血管新生期(膠原線維が満たされてゆく)
→固定の継続、超音波などの物理療法で細胞の活性化を図る
→患部の安定を損ねない範囲の運動療法で過度の筋萎縮等を予防

・3〜4週間:線維芽細胞の減少、膠原線維が長軸方向に安定、成熟期
→運動療法と可動域訓練を順次開始し癒着を予防、再生線維の配列の均一化を図る

・6週間:概ね修復
→筋力強化訓練や可動域訓練の漸増

→その後数ヶ月から数年をかけて膠原線維密度や配列などの再構築がなされていく




もちろん損傷範囲の大きさや痛みの程度、部位、ファーストエイドの良し悪し、年齢による治癒能力などによって差異はあるものの
結合組織の修復過程の基本は概ねこんな感じです




超音波や酸素カプセルなどはこの修復期間を短縮させる効果がありますが、残念ながら劇的な短縮とは言えません

あくまで治癒スピードを高める補助的な役割にすぎません


この基本的な治癒過程を無視して早期から損傷部位を動かしたり、過度なリハビリを行ったりすれば痛みを長引かせるだけでなくきちんと組織が再生しない可能性があります

一方で、タイミングを逃して長期に固定しすぎたりすれば癒着が起こって必要以上の可動域制限が残ることもあります


ですので、こう言った基礎知識を踏まえた上で段階的にアプローチしていくことは非常に大切です



巷に溢れる怪しい話に流されず、これからもきちんとした治療を心がけていきたいものです





…それでは!



おまけ
そう言えば



先週の日曜日は再び大学ラグビーのメディカルサポートに行ってきました

いろんなところで後輩や元教え子に会えるのは非常に嬉しいものです














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2016年11月15日火曜日

ノーサイド

どうもこんにちは

ちょっと記事更新が滞っていまして申し訳ありません


今日も接骨院業務とは全く関係ない話

毎度ながらラグビーについて…


去る11月12日
豊田市総合運動場にて全国高校ラグビー選手権大会愛知県予選の準決勝が行われ
中部大学春日丘と名古屋がそれぞれ決勝進出を決めました

名古屋高校は西陵高校と戦い21ー21の同点、抽選の結果決勝戦への出場権を頂きました

高校ラグビーでは試合終了時点で同点でも延長戦は行われず、ノーサイドの精神にのっとって結果はあくまで同点、次戦出場権は抽選で得る。ということになっています

なんだか残酷な気もしますが、これも運命
これが多くのドラマを生むこともまた事実です

名古屋高校ラグビー部は5度目の愛知県大会決勝進出ですが、冬の全国大会出場経験はありません

対する春日丘高校は昨年まで3年連続で全国に出場している強豪校

厳しい戦いになることは必至ですが、なんとか悲願の全国大会出場を決めて欲しいと思います

好勝負に期待です


決勝戦は11月19日 14:00キックオフ@パロマ瑞穂ラグビー場

ちなみに名古屋高校ラグビー部の応援団カラーは「赤」 
赤いTシャツを着てぜひ会場に来てください☆


…それでは!





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2016年11月9日水曜日

信じるものは救われる

どうもこんにちは

先日ネットニュースを読んでいてこんな記事を見つけました

グルコサミンは本当に効くのか、BBCの実験

関節の痛みを持つ人に対して
『関節痛に効くとされるサプリメントを飲んだグループ』と『運動のみを実施したグループ』に分けて比較検証した実験で

サプリメントグループは55%が効果を実感
運動のみのグループは80%以上が痛みが軽減したと答えた

とのこと

これだけ聞くと「サプリメント効くじゃん!」という感じなんですが、実はこのサプリメントグループが飲んでいたのは偽薬

プラセボ効果ってすごいですね

というオチが付いてます



”プラセボ効果(プラシーボ効果)とは、偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味する。 だがそのメカニズムは完全には解明されていない。”
(ネットより抜粋)


反対に考えると、どんなに良い薬でも半信半疑で飲んでいたら効果がなくなってしまうかもしれませんが



薬に限らずリハビリやトレーニングにしても、本気で効果があると信じてやったほうが良い結果がついてくるでしょう

まさに
「信じるものは救われる」です


…それでは!

2016年11月8日火曜日

「トレーナー」の二面性

どうもこんにちは

現在ラグビーシーズン真っ只中

日本代表戦が続き、高校ラグビー、大学ラグビーも佳境を迎えます

接骨院のブログではありますが
この時期はラグビーの話題ばかりになることをお許しください(汗


11月5日は接骨院をお休みさせていただき
サポートしている名古屋高校ラグビー部の県大会のサポートに行ってまいりました
こちらはどちらかというと怪我の対応よりもストレングスコーチとしての帯同


無事に勝利し、準決勝進出
次戦は11月12日、会場は豊田運動公園にて西陵高校さんとの対戦になります

強豪校との対戦になりますが、いい試合になることを期待しています



続いて翌11月6日は縁あってメディカルとして大学ラグビーのゲームサポート

対戦両校に母校の後輩が所属しており、記念の一枚




大学のゲームサポートは初めてでしたが
決して全国レベルの戦いというわけでなくとも、やはり学生スポーツならではの”熱さ”がありました

よほどの強豪校や強化に力を入れている学校でない限り、一般の大学チームなどでは専属トレーナーはおらず、テーピングを自分で巻いていたり、怪我の対応もマネージャーなどがしていることがほとんどです


微力ではありますが、そういったステージで頑張っている選手のお手伝いができるのも私にとってとても嬉しいことです

これからも時間の許す限り顔を出せたらなと思います






ということで
ラグビー漬けの週末となりました


今週末も高校大学と続けてサポートの予定です


今後もよろしくお願いいたします


…それでは!












2016年11月4日金曜日

乳糖不耐症じゃないですか?

どうもこんにちは

11/5と11/12は接骨院お休みします
よろしくお願いします


さて先日当院の患者さんとの会話にて


「カルシウムを摂りたいから一生懸命牛乳飲んでるわ」

とのこと

骨粗鬆症予防の為にカルシウムの摂取を心がけるのは素晴らしいことです
カルシウム剤よりも食品から摂取した方が吸収率が良いと言われていますので、ぜひともカルシウムを多く含んだ食事を食べて欲しいとは思いますが、牛乳って本当にカルシウムの摂取に有効なのでしょうか??


ということで
こちら
カルシウムの多い食品

牛乳100mlあたりのカルシウム含有量は110mgだそうで
大きめのししゃもを2尾食べたら大体同じくらいになる感じです

カルシウムは骨ごと食べる小魚類、チーズなどの乳製品、殻ごと食べる小エビ、葉物野菜に多く含まれています

テレビやなんかで「カルシウムは摂りすぎると逆に体に悪い」とか言われることもあるみたいですが、日本人は慢性的にカルシウムが足りていません(日本の水にはカルシウムが少ない、日本食に乳製品が少ないなどの理由による)

一日の必要摂取量はおよそ600mgです
ぜひ積極的に摂取して欲しいと思います

さてここで牛乳の話題に戻りましょう
確かに牛乳は手軽に飲めてカルシウムをそこそこ含んでいる良い食材ではあると思うのですが
一方で、成人の日本人の多くが牛乳を飲むと下痢をしてしまう「乳糖不耐症」という体質であることをご存知でしょうか?

牛乳には「乳糖」という成分が含まれていますが、それは小腸で生成される乳糖分解酵素により分解され吸収されます

しかし乳糖分解酵素の生成能力は母乳を飲む乳児期を過ぎると徐々に低下し、大人になると乳糖をうまく分解できなくなっていきます

その状態で牛乳を飲むと分解できなかった乳糖がそのまま小腸に達し、そこで水分を引き寄せ軟便(下痢)を引き起こし
乳糖が消化できないまま大腸まで達し発酵することでガスが溜まりお腹が張ったりゴロゴロしたりします


そんな症状に見覚えはないでしょうか?

もしかしたら牛乳の成分をうまく吸収できていない可能性があります

実は冒頭に登場した患者さんの会話には続きがありまして

「でも私は腸が弱いから、すぐ下痢するんだわね
食べ物をちゃんと吸収できてない気がするわ」
とのこと

「もしかしたら牛乳のせいかもしれませんよ
一度牛乳をやめてヨーグルトやチーズに変えてみたり、他の食品でカルシウムを摂取する方法を考えてみたらどうですか?」

とアドバイスさせていただくと、牛乳をやめた翌日からピタリと下痢が治ったそうです


学校給食に必ずついてくる影響もあってか、なんとなく「牛乳は絶対に身体にいいもの」という固定観念ができてしまっています

元を辿れば子牛の飲み物
人の身体に合わなくても不思議はありません

学生の中にも「背を伸ばしたい」「筋肉をつけたい」と思って毎日たくさん牛乳を飲んでいる子がいますが

よく話を聞いてみると、毎日下痢だということがあります
しかもそれが牛乳のせいだとは思っておらず、もともと腸が弱いんだと思いこんでいることがほとんどです


もしかしたらあなたも乳糖不耐症かもしれません

牛乳にはカルシウムだけでなくいろいろな栄養成分が含まれている良い食材ではあります
一気飲みをしない、温めて飲むなどで多少は軽減するようですから
なんだか下痢をしやすいなと思う方は一度牛乳の飲み方を考えてみるといいかもしれませんよ




…それでは!

おまけ

あまりにはっきりと「RUGBY 」と書かれているので逆に着づらいウェールズ協会Tシャツ。