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2016年11月4日金曜日

乳糖不耐症じゃないですか?

どうもこんにちは

11/5と11/12は接骨院お休みします
よろしくお願いします


さて先日当院の患者さんとの会話にて


「カルシウムを摂りたいから一生懸命牛乳飲んでるわ」

とのこと

骨粗鬆症予防の為にカルシウムの摂取を心がけるのは素晴らしいことです
カルシウム剤よりも食品から摂取した方が吸収率が良いと言われていますので、ぜひともカルシウムを多く含んだ食事を食べて欲しいとは思いますが、牛乳って本当にカルシウムの摂取に有効なのでしょうか??


ということで
こちら
カルシウムの多い食品

牛乳100mlあたりのカルシウム含有量は110mgだそうで
大きめのししゃもを2尾食べたら大体同じくらいになる感じです

カルシウムは骨ごと食べる小魚類、チーズなどの乳製品、殻ごと食べる小エビ、葉物野菜に多く含まれています

テレビやなんかで「カルシウムは摂りすぎると逆に体に悪い」とか言われることもあるみたいですが、日本人は慢性的にカルシウムが足りていません(日本の水にはカルシウムが少ない、日本食に乳製品が少ないなどの理由による)

一日の必要摂取量はおよそ600mgです
ぜひ積極的に摂取して欲しいと思います

さてここで牛乳の話題に戻りましょう
確かに牛乳は手軽に飲めてカルシウムをそこそこ含んでいる良い食材ではあると思うのですが
一方で、成人の日本人の多くが牛乳を飲むと下痢をしてしまう「乳糖不耐症」という体質であることをご存知でしょうか?

牛乳には「乳糖」という成分が含まれていますが、それは小腸で生成される乳糖分解酵素により分解され吸収されます

しかし乳糖分解酵素の生成能力は母乳を飲む乳児期を過ぎると徐々に低下し、大人になると乳糖をうまく分解できなくなっていきます

その状態で牛乳を飲むと分解できなかった乳糖がそのまま小腸に達し、そこで水分を引き寄せ軟便(下痢)を引き起こし
乳糖が消化できないまま大腸まで達し発酵することでガスが溜まりお腹が張ったりゴロゴロしたりします


そんな症状に見覚えはないでしょうか?

もしかしたら牛乳の成分をうまく吸収できていない可能性があります

実は冒頭に登場した患者さんの会話には続きがありまして

「でも私は腸が弱いから、すぐ下痢するんだわね
食べ物をちゃんと吸収できてない気がするわ」
とのこと

「もしかしたら牛乳のせいかもしれませんよ
一度牛乳をやめてヨーグルトやチーズに変えてみたり、他の食品でカルシウムを摂取する方法を考えてみたらどうですか?」

とアドバイスさせていただくと、牛乳をやめた翌日からピタリと下痢が治ったそうです


学校給食に必ずついてくる影響もあってか、なんとなく「牛乳は絶対に身体にいいもの」という固定観念ができてしまっています

元を辿れば子牛の飲み物
人の身体に合わなくても不思議はありません

学生の中にも「背を伸ばしたい」「筋肉をつけたい」と思って毎日たくさん牛乳を飲んでいる子がいますが

よく話を聞いてみると、毎日下痢だということがあります
しかもそれが牛乳のせいだとは思っておらず、もともと腸が弱いんだと思いこんでいることがほとんどです


もしかしたらあなたも乳糖不耐症かもしれません

牛乳にはカルシウムだけでなくいろいろな栄養成分が含まれている良い食材ではあります
一気飲みをしない、温めて飲むなどで多少は軽減するようですから
なんだか下痢をしやすいなと思う方は一度牛乳の飲み方を考えてみるといいかもしれませんよ




…それでは!

おまけ

あまりにはっきりと「RUGBY 」と書かれているので逆に着づらいウェールズ協会Tシャツ。
















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