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2017年2月14日火曜日

JRFUトレーナーセミナー

どうもこんにちは

2月12日、大阪で行われた日本ラグビーフットボール協会トレーナーセミナーを受講してきました



昨年もお誘いをいただいていたのですが、スケジュールの都合上参加できなかったため
今年は前もって調整して早めに申し込み


新大阪駅から徒歩5分の大阪ハイテクノロジー専門学校さんの講堂にて、現役のトップリーグトレーナーからATを志す学生トレーナーまで、およそ50人の受講者

ざっと内容をお話すると

午前の部

元ラグビー日本代表チーフトレーナーによる、現在の日本ラグビー界におけるトレーナーとセースティアシスタントの役割についてのガイダンス

元トップレフリーの原田隆司氏からグランドでのトレーナーとの関係性や注意点、要望等について

ラグビー競技を詳しく知らないトレーナー向けにラグビーの歴史と概論の紹介

現役のトップトレーナーから、コンディショニング論と題して栄養補給やリカバリーの方法や水分補給に関する実際の取り組みや注意点


午後からは
各分野の現役スポーツドクターが登壇し
ラグビーの現場で実際に遭遇する外傷やその対応に関する症例紹介

ラグビーにおける口腔外科について

熱中症に対する注意点と感染症対策を中心にスポーツ現場で遭遇する可能性のある内科的疾患とドーピングに関する紹介


9時間近くに渡る講義でしたが
膨大な情報量で、あっという間の1日でした


トップレフリーや口腔外科の先生のお話、内科疾患とドーピングに関する情報は普段なかなか触れる機会がなく新たな発見が満載でしたし

自身が今までスポーツ選手や学生と接する中で注意してきたつもりであった
脱水や栄養補給、外傷やスポーツ障害に対する対応についてもトップの現場や最新の知見を踏まえたお話を聞くことができ、ブラッシュアップとしても大変有意義なものとなりました

その中でも、多くの議題の中で脳振盪と熱中症(水分補給)に関するお話が度々出てきたことがとても印象的でした

多くの怪我や障害に直面する可能性のあるラグビーというスポーツです

今回のセミナーの中でもスポーツ現場での安全対策は「管理」と「教育」からなるというお話もありましたが

特に脳振盪と熱中症は命に関わる問題であると同時に、それに対する準備と対応次第でその後の結果が大きく異なる可能性をもっています


脳振盪と熱中症に対する社会の目も一層厳格化している昨今、ラグビー界全体で安全面に配慮するという姿勢を示すことで今後のラグビー普及につなげていきたいという想いが感じられました

「トレーナー」というとテーピングを巻いたり怪我に対応したりというシーンが華々しくクローズアップされがちですが
選手が安全にプレーできる環境を整え、正しい情報を伝えることが本当の役割であり、トレーナーが表に出てくる場面が少なければ少ないほど良い仕事ができていると言え、トレーナーにスポットライトが当たる時というのは少なからず選手に何らかの問題が生じた時ということになります

だからこそ今後も気を緩めることなく研鑽を重ね、裏方として選手を支えていける存在でありたいと身が引き締まる思いでした








多くの専門家の先生方のお話を一度に伺える非常に有意義なセミナーでしたが

受講者は現在すでにトップリーグの現場で活躍しているトレーナーから将来ATを目指している学生トレーナーまで様々で

こういった一流講師陣の話をまとめて聞ける機会は東海地区ではあまり無く、学生のうちからこういったチャンスに恵まれている大阪や東京などの大都市部を非常に羨ましく感じます
事実、東海地区のラグビーのレベルは全国的にみると高いとは言えず
レベルの高いスタッフを育成することが今後の東海地区のラグビーのレベルを押し上げてくれるのではないかなーと、勝手ながら考えさせられました

これからも機会があれば全国各地に勉強しにいきたいと思います


…それでは!



おまけ


今回は前泊し、大阪でスタッフ仲間と楽しい夜を過ごさせてもらいました






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