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2016年7月18日月曜日

「フィジカル」ってどう意味で使ってますか?

こちらは名曲『physical』


スポーツ選手がインタビューやなんかで
『フィジカルが足りない』とか
『もっとフィジカルにいかないといけなかった』

なんて話をしていて、疑問に思うことがあります

その『フィジカル』ってどういう意味で言ってるの?と

私自身海外でラグビーをプレーしていた時に、よくコーチやチームメイトに『u need to play more physical!』みたいなことを言われました


当初辞書的にしか言葉を理解していなかったので
「physical=肉体、…つまり筋肉!」だと思っていた私は、筋力やサイズが増えれば自ずとその『physical』はついてくるものだと信じて疑わず

同時に、日本人は小さいんだからどうしようもないじゃないかとも思っていました
そもそもまだその『physical』は持っていないんだよ、と。

ですが、少しずつ言葉のニュアンスを感じ取れるようになって

『physical』とは単にサイズや筋力のことを言っているのではなく
「激しさ」だったり「荒々しさ」を表しているということに気づきました

「肉体的な物質的な接触を恐れないこと。」
それこそ彼らの言う「physical」なのです


反対に言えば、いくら単に筋トレをして身体が大きくなってもそれを生かすような「荒々しい」プレーができなければ本当の意味で「physical」ではありません

もちろんこの言葉の使い方は状況によって様々だとは思いますが
例えばサッカーのような身体接触のあるスポーツで監督が「もっとフィジカルが必要だ」と言ったなら、それは荒々しさを意味しているはずです、というかそういう意味で言ってくれていないなら困ります。

それを、physical=身体の強さやサイズ、と捉えてしまったら単にウェイトトレーニングさえすればフィジカルが上がるという誤解を生みます



もちろんその「physical」の土台には基礎的な筋力が必要でしょうし、ウェイトトレーニングによってカラダが強くなることで自信が生まれ荒々しさを獲得することができると思いますが、それはあくまで基礎でしかない気がします


日本のスポーツはどの競技も総じて「きれい」と言われます
パス回しがうまくて、小手先の技術が高くて、戦術が最先端で。

そして
きれいなだけで勝てない、と。


それは本当の意味で『physical』に戦えていないっていう意味なんじゃないかなと思ってます

だから私は高校生に対してはあまりフィジカルトレーニングという言葉を使いません
トレーニング指導をしておいて矛盾してると思われるかもしれませんが

ウェイトトレーニングはあくまでウェイトトレーニングなのです


「日本人選手は圧倒的にフィジカルが足りないからウェイトトレーニングをした方がいい」なんて発信してくれている有名野球選手がいますが

それはフィジカルが足りないではなくて筋力が足りないって言うのが適切ななんじゃないかなぁと思う今日この頃です




それでは!




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