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2017年12月26日火曜日

年末年始休診のお知らせ

誠に勝手ながら

12月29日(金)〜1月3日(水)までの間、休診とさせて頂きます


1月4日(木)より通常通り施術いたします


よろしくお願いします


2017年12月21日木曜日

スポーツ救急サミットを受講して

どうもこんにちは

12月の第2週に名古屋ではインフルエンザの患者数が急増し、南区では注意報レベルに達しているようです。
今年はインフルエンザワクチンの数が足りないだけでなく、流行型と合致しない可能性もあるとの事ですので、手洗いうがい、マスク着用など自己での予防対策も十分に行っていきたいものですね


さて
去る12月17日、東京都池袋にある帝京平成大学にてRICSさん主催で行われた
「第3回スポーツ救急サミット、スポーツ現場における救急体制〜緊急時対応対策(EAP)の普及にむけて〜」
を拝聴してきました





以前セミナーの受講した慶應大学高校ラグビー部コーチ陣から情報を頂戴し参加を決めた今回のスポーツ救急サミット。



緊急時対応計画(EAP)を皆さんはご存知でしょうか?
災害時におけるEAP構築の重要性は東日本大震災以降声高に叫ばれるようになったため、耳にした事がある方も見えるかもしれません

読んで字のごとく
緊急時における対応計画なんですが(笑

すなわち、何か緊急事態が起こった時にどのように対応するかきちんと計画を立てておきましょうという事です





具体的には

・AEDとスパインボードの設置場所
・トレーナーや指導者の連絡先
・搬送病院の連絡先
・学校における救急車の走路

などを関係者(教師、保護者、指導者、トレーナーなど)で確認し、周知し、意思疎通をし、誰が見てもわかりやすく提示し、さらにそれを確実かつ迅速に対応できるように人材を育成する

という事(だそう)です


サミットでは
まずシンポジウムとして
国際武道大学の山本利春先生よりRICSの概要と緊急時対応計画とは何かの説明から始まり

①学校現場におけるEAPの実際、体育系大学の取り組み(清水伸子氏)
②プロスポーツにおけるEAPの取り組み(岩垣光洋氏)
③EAP実施時のリスク管理と救急体制の構築に向けて メディカルコントロールの立場から(寺谷俊康氏)




ハーフタイムイベントとして
CPRの実践やAED、スパインボードの使い方と簡単な講義
スポーツ救急の現場の最新ニュースの紹介



最後に質問タイムとともに総合ディスカッションの時間がもうけられていました


シンポジウムで登壇された講師陣は
大学スポーツのトレーナー、読売ジャイアンツトレーナー、現役の厚生労働省の役人と、日本最前線のスポーツ現場で活躍されている方々で、大学スポーツやプロ野球の現場では現在どのようにEAPを作成し実践しているのかの紹介、厚労省の立場から見たEAPの重要性と内容の充実についての説明をしてくださる形でした
それだけでなくフロア陣やスタッフも学生さんや、すでにトップレベルの現場活動しているトレーナーから医師まで多岐にわたり

講師の話を聞くだけにとどまらず、いろいろな方と直接お話をする機会も持てたことは非常に貴重な経験となりました




単にEAPの作成方法や現状の説明だけでなく
いかに活用していくか、さらに内容をいかに熟成していくかという深い部分まで掘り下げたお話を伺う事ができました



現在、高校や中学のスポーツ現場で仕事をさせて頂く機会が増えてきていますが


もしも頭頸部外傷が試合中に起こったら?心臓震盪を起こしたら?
心肺蘇生が必要な人に街中で遭遇したら?


そしてそれらに対するある程度の計画は立てられていたとしても

それを定期的にアップデート、他スタッフと共有、AEDやCPRの方法の再確認はできているか
もしも外出先や遠征先ではどうするか

…などなど

振り返ってみると満足いくものではなかった気がします



中に

最終的な行動のためには
『(行動計画+人材+資材)×練度』
が重要であるというお話がありました


行動計画のみがあっても無意味で、それ行うことのできる人間とそのための資材が必要で、その質を高めるためにはそこに「練度」を掛け合わさなければいけない

という趣旨であったと理解しています



実際のところ
そもそも今たずさわっている学校やスポーツの現場で明確なEAPを作成しているのかどうかはわかりませんが

スポーツの現場では予期せぬ出来事はどうしても起こってしまうものです


そんな万が一の事態に遭遇した際に
迅速に確実に対応できるように



慢心せずきちんと準備を進めていかなければいけないなと思います















…それでは!!






追伸

お世話になりましたみなさん、誠にありがとうございました
名古屋でお会いできる日を楽しみにしております







2017年12月15日金曜日

腰痛と腹筋運動について

どうもこんにちは

本日ネットでこんな記事を見かけました

「腹筋運動」は腰痛の原因 バスケ協会「推奨できない」

要するに椎間板に軸圧(圧迫力)が掛かった状態で、腰椎を大きく動かすのはヘルニアや椎間板障害を引き起こす可能性があるのでやめましょうという記事です

今回槍玉に上がってるのは腹筋運動の中でも
いわゆる「シットアップ」と言われる上体を起こすことで腹筋を鍛える(と言われている)運動



私が中学生くらいの頃から
シットアップは腰痛の原因になるからあまりやらないように

とか

ほとんど腹筋に効かないなど

盛んに言われていた記憶があるので

なぜ今さらそんな記事が天下の朝日新聞デジタルに??
という感じなのですが


今回私がブログに書いてまで言いたかったのは
「シットアップはやっぱり良くない」ということでなく


腰痛全般にシットアップが良くないとも言い切れないよなー
ということです





日々多くの腰痛患者さんを施術する機会がありますし
トレーナーの現場でも腰痛を抱えている選手に遭遇しますが

スポーツをやっているやっていないに関わらず

腰痛の原因は大きく2つに分けられると思っていて
それを知っていただけたらその意図を理解していただけるかなと思いますので
それぞれ紹介したいと思います




・腰痛症の原因その1
「柔軟性:pliabilityの低下」

これは日々の接骨院での施術の中で最も遭遇する機会が多いのですが

ストレッチや日頃の運動不足により脊柱や股関節周囲を含めた全身の柔軟性が損なわれ、さらに日常生活や作業等での同姿勢の継続、同一の動作による繰り返しの負荷により関節が拘縮を起こしたり、筋腱などの軟部組織が血流障害を起こして痛みを発生するパターンです

これは単純に関節可動域や筋の伸張性が見るからに低下している(前屈で全然床に手が届かないなど)事が多いので、良く見かける一方でマッサージやストレッチングなどで比較的容易に改善する印象です

神経絞扼性の筋膜性腰痛や、坐骨神経痛はこちらに分類できます

「腰痛には腹筋」とよく言われますが
腰椎の安定性を高めるような腹筋や背筋のエクササイズ(プランク等)をどれだけ行っても、柔軟性や可動域は改善しないのでこう言ったタイプの腰痛では痛みが取れることがないでしょう

(運動することで血流が改善して多少は筋の柔軟性は改善することはあるでしょうが)



・その2
「安定性:stabilityの低下」

こちらは上記の柔軟性の低下と対をなしますが、見落とされがちな部分で

筋力の弱い女性や高齢者に多く見られるタイプです

単純に身体が柔らかいだけでは自身の身体(体重)を支えることができません

「身体は昔から柔らかい」「ストレッチは習慣的にやっている」という方でも
それだけでは
例えば普段行わない運動をしたり、重い荷物を持つ、長い距離を歩くなど
体力以上の負荷が加わった際には
安定した動きを行うことができず、関節や腱などに必要以上の負荷がかかることとなり痛みを発生することになります

出産後の仙腸関節不安定症や仙腸関節炎、腰椎分離辷り症などもこちらの範疇になるかと思います

こういうタイプの腰痛の方には、腰椎周囲の安定性を高めるために先ほどとは反対にプランク等の体幹を安定化させるエクササイズをおすすめしています

ストレッチングでいくら関節可動域を広げても、そもそも「身体が柔らかい」タイプの人が多いのであまり意味がありませんし、不安定性からくる過負荷で炎症を起こした関節や神経にさらなる負荷をかけることにも繋がる事があるため注意が必要です

実際、腰椎分離辷り症の方で一般的な腰痛体操を行ったところ痛みが増強するというのはよくある話です


このように
一概に「腰痛」と言っても原因は様々であり、もちろんこれらの原因が複雑に絡み合っている事もあります

そのためそれぞれの原因を明確に捉えて対応する事が重要です






そして
これらに合わせて総合的に重要なのが
「可動性:mobility」です

柔軟性と何が違うのかと思われる方もいると思いますが
可動性とは、自己の筋力と意思を持って身体を自在に動かせるかどうか、ということになります。
なので
柔軟性と安定性(筋力)の両方を兼ね備えている必要があります

さらに
単純に筋力と柔軟性を持ち合わせているだけではなく、必要な時に必要な形で、必要な分だけ力の出し入れができる事、身体操作性とも言い換える事ができます

例えば
野球のバッティングで腰を回転させなければいけない局面で、必要以上に力んでしまってはスムーズな腰の回転ができず良いスウィングはできませんし

コンタクトスポーツで相手とぶつかる際に腹筋に力が入っていなければ踏ん張ることができません


スポーツでは特に
力の出し入れをうまくコントロールする必要があります
相手とぶつかりながら、体幹を安定させつつ手先ではボールをコントロールする
なんていう時には、まさにこの身体操作性が重要です

これらの事を意識して行う事が、スポーツ障害や外傷予防にはとても重要で
ただ闇雲に筋力訓練のみを行っても全く意味がないんですよね



冒頭の記事の中に出てくるシットアップは、腰椎を後弯させる運動として紹介されています

(カールアップも腰椎の後弯を生む運動なのでそれを言ったら力の入れ方で十分腰痛の原因になるとは思うんですが、それはさておき)

シットアップが腰痛の原因になるわけでなく
腰椎の不安定性や椎間板や椎間関節の炎症がある状態で、腰椎を動かす事がいけないわけで


例えば
腰を折り曲げながら身体を起こすのではなく
体幹部は安定させた状態(腰椎を後弯させない、腰を丸くしない )で、股関節のみを屈曲する訓練としてシットアップを行えば

腰椎に負担はかからず、むしろ腰椎を安定させた状態で股関節を屈曲させる、連動という意味での可動性が高まり、むしろ腰痛予防の運動として利用する事ができます


大切なのはやり方と、その目的。


そもそも論として、なぜ腹筋を鍛えるのか。
腰椎の柔軟性を高めたいのか、体幹の安定性を高めたいのか
それとも綺麗なシックスパックを手に入れたいのか。


「腹筋運動が腰痛の原因に!」という見出しは非常にキャッチーですが、身体を鍛える手段としての筋力訓練ですから

目的を明確にして正しい選択の上で、正しい指導の元で行ってもらえれば、悪にはならないのになと思います



まとまりの悪い記事になってしまったので



まとめ!


・腰痛の原因は大きく「柔軟性の低下」と「安定性の低下」
・この2つうまく組み合わせて使える事が「可動性」を生む
・力の出し入れ、身体操作性を意識する事がスポーツ障害の予防に重要
・シットアップはやり方次第で腰椎には負荷はかからない、むしろ腰痛予防になる




という事で

希望ヶ丘接骨院では腰痛に対して一人一人に合わせた施術を提案しており、運動プログラムの作成も行っています


腰痛にお困りの方はお気軽にご相談ください☆


…それでは!



おまけ
トレーニング指導をしている名古屋高校ラグビー部の学生から誕生日プレゼントでスポーツウェアをいただきました
ありがたいです



来年は花園出場の切符をリクエストします




希望ヶ丘接骨院
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2017年11月30日木曜日

足の裏の痛み

どうもこんにちは


お久しぶりです



今日は、足の裏の痛みの代表格である
『足底腱膜炎』をご紹介します



最近なぜかこの足底腱膜炎で来院する患者さんが非常に多くなっています

その多くが「かなり前から痛みを感じている」「痛みどめや湿布を使っている」「整形外科にかかってみた」
けどなかなか良くならないと訴えられていましたが

当院に来院して平均3−4回で症状が軽減し
ほとんどがその後ケアを継続することで問題なく日常生活を送っていらっしゃいます



さてこの「足底腱膜炎」
一体どういうものかというと…


一言で言えば
「踵の骨周囲の炎症」です

踵の骨の足の裏側には人間が活動する上で常に「立って歩く際の荷重」と「筋腱による牽引力」という大きな負担がかかっていますが





踵の骨の周囲に存在する脂肪の塊(クッション材の役割)と足の裏の筋肉の柔軟性がこれらの負担を和らげてくれています


それが
使いすぎや加齢とともに踵周囲の脂肪組織が硬くなったり、足の裏の筋肉が弱く硬くなり

「荷重と牽引力」という「負担」が、「脂肪組織と筋肉」という「防御」を上回ってしまうと結果的に痛みを引き起こす

ということになります


なので足底腱膜炎の治療は
いかに「負担」を減らし「防御」を強くするか
がポイントです


負担を減らすには、とにかく踵周囲を守ること。
フローリングを裸足で歩かない、クッション性のいい靴を履く、土踏まずにサポーターを入れる、足の裏の腱をストレッチして柔らかさを保つ、など


防御を強くするには
テーピングで踵周囲の脂肪組織を補強する、電気や超音波治療器で踵周囲の血流を促し柔軟性を取り戻す、足指を運動し足の裏を鍛えるなど



この両局面を徹底することでほとんどの痛みが軽減します

そう考えると、痛みどめや湿布では改善しないのは容易に想像できますね

当院に来院していただければ
正しいストレッチの方法、患者様にあったサポーター、テーピングの方法などの提案をさせていただくとともに
超音波治療器や電気治療器を実施してできるだけ早期に痛みを軽減させるお手伝いをさせていただきます



踵の痛みでお困りの方はぜひお気軽に希望ヶ丘接骨院へお越しください!



…それでは☆




追記
踵周囲の痛みは、足底腱膜炎以外にも疲労骨折や骨の変形、成長期の軟骨障害なども考えられますのでご注意ください
治療やリハビリの実施は専門家の指導を受けて行っていただく事をお勧めいたします





2017年11月2日木曜日

スポーツにおける股関節障害

どうもこんにちは

当院は
ラグビー、ダンス、バレエ、陸上、野球を中心として、最近は女子ラクロス、バスケットボールなどのスポーツ障害や外傷の治療とリハビリに特に力を入れています

その中でここのところ多く遭遇するのが
股関節周囲の怪我です

グロインペン、FAGS(Femoral Anterior Glide Syndrome)は過去記事で紹介しました
過去記事はこちらでチェック!


詳しくはそちらを読んでいただければ幸いですが、最近特に感じるのがFAGSの潜在的な保有率の高さです

股関節の前方と後方の関節包(靭帯などの複合体)の硬さにアンバランスが生じ、動きが偏ることで股関節前方の詰まり感や痛みなどを引き起こすFAGS

一般的に「股関節周囲を柔らかく」と言うと、開脚や股割りなどのストレッチという印象が強いのですが、これを頑張りすぎて股関節の前方ばかり柔らかくなるとかえって症状を増悪させるという問題点があります


具体的には例えば
バレリーナで、開脚もスプリットもできるけど動きの中で股関節に引っかかり感を感じる、病院でMRIも撮ったけど、異常なく医師からは股関節周囲のストレッチをしっかりやりましょうと言われた。
これ以上どうやって股関節をやわらくしたらいいのか?

とか

トレーニングの中でスクワットをしたいけど深くしゃがみ込めない。普段から股割り等のストレッチをやっているのにだんだんと股関節の前方が詰まる感じがして来た

などと言った感じで
もちろん一概には言えませんが
自分ではしっかりとストレッチをストレッチをしているのに
「動けないほど痛くはないんだけど、なんだか違和感がある」
というのがFAGSの特徴です

なので、特別な治療をすることなく放置していて、痛みに変化して来た時に初めて病院に行くというのがほとんどで

股関節周囲にこのような違和感を感じたままなんらかのスポーツをやっている人は実際にはとても多いはずです

グロインペインに移行してしまう前に、股関節後方のストレッチをしっかりと行って
ストレスなくスポーツのできる身体を目指しましょう

自分もFAGSかな?と思ったら

股関節後方の硬さを自分で確認できるセルフチェックは以下の2点

仰向けになって
片膝を抱えた時にお尻が浮かずに深く股関節を屈曲できるかどうか(屈曲角度の確認)



いわゆる女の子座りができるかどうか(内旋角度の確認)




もし股関節周囲に違和感があり、この二つの動作ができない方は早めに希望ヶ丘接骨院へご相談ください!



…それでは☆



おまけ

名古屋高校ラグビー部の花園出場を目指す戦いが始まっています
11月4日と11日はサポートのため接骨院を休診とさせていただきますのでよろしくお願いします






スポーツ障害、外傷リハビリ、アスリートリハビリ、酸素カプセルは
名古屋市千種区の希望ヶ丘接骨院へお越しください



休診のお知らせ(11月4日、11月11日)

どうもこんにちは

表題の通り

・11月4日(土)
・11月11日(土)

の両日
トレーナー帯同により休診とさせていただきます

なお11月3日(文化の日)祝日は通常通り施術いたします

よろしくお願いいたします

2017年10月13日金曜日

休診のお知らせ(10月14日)

告知が遅くなり申し訳ありません


10月14日(土)は都合により休診とさせていただきます

よろしくお願いいたします