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2017年12月21日木曜日

スポーツ救急サミットを受講して

どうもこんにちは

12月の第2週に名古屋ではインフルエンザの患者数が急増し、南区では注意報レベルに達しているようです。
今年はインフルエンザワクチンの数が足りないだけでなく、流行型と合致しない可能性もあるとの事ですので、手洗いうがい、マスク着用など自己での予防対策も十分に行っていきたいものですね


さて
去る12月17日、東京都池袋にある帝京平成大学にてRICSさん主催で行われた
「第3回スポーツ救急サミット、スポーツ現場における救急体制〜緊急時対応対策(EAP)の普及にむけて〜」
を拝聴してきました





以前セミナーの受講した慶應大学高校ラグビー部コーチ陣から情報を頂戴し参加を決めた今回のスポーツ救急サミット。



緊急時対応計画(EAP)を皆さんはご存知でしょうか?
災害時におけるEAP構築の重要性は東日本大震災以降声高に叫ばれるようになったため、耳にした事がある方も見えるかもしれません

読んで字のごとく
緊急時における対応計画なんですが(笑

すなわち、何か緊急事態が起こった時にどのように対応するかきちんと計画を立てておきましょうという事です





具体的には

・AEDとスパインボードの設置場所
・トレーナーや指導者の連絡先
・搬送病院の連絡先
・学校における救急車の走路

などを関係者(教師、保護者、指導者、トレーナーなど)で確認し、周知し、意思疎通をし、誰が見てもわかりやすく提示し、さらにそれを確実かつ迅速に対応できるように人材を育成する

という事(だそう)です


サミットでは
まずシンポジウムとして
国際武道大学の山本利春先生よりRICSの概要と緊急時対応計画とは何かの説明から始まり

①学校現場におけるEAPの実際、体育系大学の取り組み(清水伸子氏)
②プロスポーツにおけるEAPの取り組み(岩垣光洋氏)
③EAP実施時のリスク管理と救急体制の構築に向けて メディカルコントロールの立場から(寺谷俊康氏)




ハーフタイムイベントとして
CPRの実践やAED、スパインボードの使い方と簡単な講義
スポーツ救急の現場の最新ニュースの紹介



最後に質問タイムとともに総合ディスカッションの時間がもうけられていました


シンポジウムで登壇された講師陣は
大学スポーツのトレーナー、読売ジャイアンツトレーナー、現役の厚生労働省の役人と、日本最前線のスポーツ現場で活躍されている方々で、大学スポーツやプロ野球の現場では現在どのようにEAPを作成し実践しているのかの紹介、厚労省の立場から見たEAPの重要性と内容の充実についての説明をしてくださる形でした
それだけでなくフロア陣やスタッフも学生さんや、すでにトップレベルの現場活動しているトレーナーから医師まで多岐にわたり

講師の話を聞くだけにとどまらず、いろいろな方と直接お話をする機会も持てたことは非常に貴重な経験となりました




単にEAPの作成方法や現状の説明だけでなく
いかに活用していくか、さらに内容をいかに熟成していくかという深い部分まで掘り下げたお話を伺う事ができました



現在、高校や中学のスポーツ現場で仕事をさせて頂く機会が増えてきていますが


もしも頭頸部外傷が試合中に起こったら?心臓震盪を起こしたら?
心肺蘇生が必要な人に街中で遭遇したら?


そしてそれらに対するある程度の計画は立てられていたとしても

それを定期的にアップデート、他スタッフと共有、AEDやCPRの方法の再確認はできているか
もしも外出先や遠征先ではどうするか

…などなど

振り返ってみると満足いくものではなかった気がします



中に

最終的な行動のためには
『(行動計画+人材+資材)×練度』
が重要であるというお話がありました


行動計画のみがあっても無意味で、それ行うことのできる人間とそのための資材が必要で、その質を高めるためにはそこに「練度」を掛け合わさなければいけない

という趣旨であったと理解しています



実際のところ
そもそも今たずさわっている学校やスポーツの現場で明確なEAPを作成しているのかどうかはわかりませんが

スポーツの現場では予期せぬ出来事はどうしても起こってしまうものです


そんな万が一の事態に遭遇した際に
迅速に確実に対応できるように



慢心せずきちんと準備を進めていかなければいけないなと思います















…それでは!!






追伸

お世話になりましたみなさん、誠にありがとうございました
名古屋でお会いできる日を楽しみにしております







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