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2016年12月28日水曜日

目的の手段化?

どうもこんにちは

普段高校生に指導をしている時に最も気をつけているのは『手段の目的化』を避けることです

それについては以前もこちらのブログでお話ししました

例えばウェイトトレーニングであれば
筋力や身体操作性の向上が目的であり、ウェイトトレーニングはそのための手段です

目的が達成されるのであればその手段は何だって構いません
別にバーベルを使わなくても、重い石を毎日持ち上げたり牛と綱引きをしたっていいのです

「ウェイトトレーニングをする」ということが目的になってしまい、実施内容がマンネリ化したりダラダラとウェイトルームで時間を過ごすのみになってしまうような状態にならないように常に注意しています


ところで
巷では4週間で開脚できるようになるとか何とかいう本が流行しているようで、ここ最近患者さんによく「あの本はどうか」「開脚できるようになるといいことがあるのか」
と聞かれます

読んでいないので何とも答えようがないですが、ネットでの評価やレビューを読むと開脚をできるようになると「痩せる」とか「腰痛が治る」というようなことが書いてあるようです

でも冷静に考えてみてください
お相撲さんはみんな股割りできますが、すごい体重ですよね
もともと開脚できる人はそのままどんどん痩せていくんでしょうか

開脚ができるからと言って痩せやすいとか腰痛にならないということはありません

しかしながら
もともと開脚ができない人が、開脚できるようになるにはかなりしっかりと股関節周囲のストレッチングをしないといけません
4週間でできるようになろうと思うとなおさらです

そう考えると
開脚をできるようになるための体操やストレッチングは結構な運動量になります
股関節周囲をしっかりと動かすことは腰痛予防にも大変効果的です


なので

開脚ができるから痩せやすいとか腰痛にならないのではなく、
開脚をできるようにするために運動することでカロリーを消費する、そもそもその体操が腰痛体操の代わりになることで腰痛を改善してくれる

ということでしょう


いうなれば開脚をするという目的が、腰痛改善やダイエットといった効果に対する手段になり得るということですね

『目的の手段化』です



…それでは!


おまけ
今年の自宅の暖房は「アラジン」です
青い炎に癒されます










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