症例紹介シリーズです
では今回も患者さんの訴えから…
ラグビーの試合で相手に何度か脛を踏まれた
その試合は問題なくプレーを続け、試合後も特に強い痛みがなかったので様子を見ていたが翌日から脛の腫れと痛みが増してきた
さらにその翌日、運動をしたところさらに腫れと痛みが増強
氷で冷やしたが患部が熱を持っている
体温38度以上
画像はこちら(患側は左足)
さて、これは接骨院あるあるの鑑別診断ですね
そう「蜂窩織炎」でした
小さな傷や毛穴などから、皮下や脂肪組織になんらかの菌が感染し炎症を起こした状態です
参考リンク
蜂窩織炎とはどんな病気
先日紹介した帯状疱疹と同様強い疼痛を伴いますが、関節や付近に起こることが多いので度々整形外科や接骨院を受診されます
ポイントは
「患部が熱を持っている、赤くなっている、発熱がある」
の三つです
よく見ると痛む部分に小さな傷があることも多いので注意して見てみると良いでしょう
今回も皮膚科に行ってもらいました
人間の皮膚というのは多くの常在菌に覆われています
普段はその菌と上手に共存することで健康を保っていますが、疲労や体調不良で免疫機能が低下したり、傷口の周囲を不潔にしているとそれらが体内に感染を起こすことがあります
人工芝のグランドだと特に、傷口に砂が入ることがないためパッと見た感じ綺麗に見えてしまい傷口を綺麗に洗うことを怠りがちです
どんな傷であってもまずはしっかりと水で洗い流してできるだけ傷の周囲を綺麗に保ちましょう
それでもおかしいなと思ったら早めに専門家に相談しましょうね
…それでは!
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