先日元ラグビー日本代表の平尾誠二氏が53歳という若さで亡くなられました
胆管細胞癌だったそうです
平尾氏というと平成12年に私の地元である愛知県半田市、成岩スポーツクラブを来訪された事を思い出します
さてその成岩スポーツクラブとは…
愛知県半田市の成岩地区少年を守る会が、平成7年に当時文部省が提言した総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業の推進母体となり設立した、地域型のスポーツクラブです
平成10年から12年には文部省から「地域スポーツ交流推進事業」を委嘱されています
文部科学省はスポーツ振興基本計画というものを打ち出しており、スポーツ指導者の育成、生涯スポーツ社会の実現、オリンピックでのメダル獲得率の向上などを目的としています
その政策実現のための施策の一つとして、企業や学校部活動中心のスポーツ機会だけでなく、ヨーロッパ諸国のような学校卒業後などにもスポーツに親しむことができる地域スポーツクラブの定着を掲げているようです
スポーツ振興くじ『toto』の売り上げの一部はこのスポーツ振興に当てられています
このモデル事業に手を挙げたのが半田市の成岩地区であり、当時成岩スポーツクラブを設立、中学校の体育館を新築するなどして立派なクラブハウスを作ったりしたわけです。
私自身海外の公共スポーツクラブ運営のことはよくわかりませんが
短期ですが滞在したことのあるイギリスのウェールズには
各町に決して立派とは言えませんが一つずつスタジアムがあり、そこをホームグランドにする地元の人に愛されるラグビーチームがあり、そしてそのチームのジュニアチームやサテライトチームがあって、毎週末に隣町のチームと試合を行って、試合後にはスタジアムに併設するパブでアフターマッチファンクションをする
試合がない日は町の人がパブに集まってラグビー談義に花を咲かせる
そんな光景が日常で
各世代の優秀な選手は上のカテゴリーに呼ばれ
地元のチームで活躍することは一つの名誉であって、そこから上位リーグのチームに移籍したり国の代表に選ばれることを目標としている
これが文化になっています
おそらく日本の地域スポーツの振興もそんな形を目標にしたのだと思われます
成岩スポーツクラブの立ち上げ時に会員だった(当時中学生の)私はなぜかよく講演会や説明会を聴きにいったもので、将来は地域型スポーツクラブというのが主流になっていくのか〜、なんてことを思ったものでした
さて現在の成岩スポーツクラブがどうかというと
一応バスケットはトップチームの下に年齢別のチームがあって、一貫育成システムなるものを組んでいるようですが、私が子供の頃に聞いていたものとかけ離れた代物といった感じです
結局、学校部活動との切り離しがうまくいっていないんじゃないでしょうか
せっかくそれなりの財源もあって立派なクラブハウスと(田舎だけに)広いグランドもあるので
うまく活用して全国の見本になるような形になってほしいものです
平日は学校の部活動をやって、週末はクラブチームで別の競技をやるなんていう形を考えると
知多半島にはラグビー文化が根付いていなくて中学校や高校にラグビー部があるところがほとんどないのでちょうどいいんじゃないかなー
なんて勝手に思ってみるのでした
…それでは!
おまけ
名古屋高校ラグビーは無事に初戦を突破(93ー0)
都合で会場には行けませんでしたが…
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