いつの時代も、なぜか今でも
根強く語られる
『ウェイトトレーニングをすると怪我が増える』理論
私の見解として、というか科学的に見てもトレーニングをすることは確実にケガやスポーツ障害、さらには加齢性の関節の変性などの発生リスクを低下させてくれることは明らかなのですが
かの有名なイチローですら
『トレーニングで関節や腱は鍛えられない』なんてテレビで言ってしまうくらいなので
この誤解は根強いものなんだろうなと思います
確実に言えることとしては、適切な指導で行われる正しいトレーニング(ウェイトトレーニング含む)は筋肉だけでなく神経系の促通や腱の強度をも強化してくれることがわかっていて、結果的にケガや障害の原因となる関節への過負荷(剪断力など)を軽減してくれます
それでもなお、ウェイトトレーニングがケガを増やすと考えられている原因は何か
それは
ウェイトトレーニングがそもそも、「身体を大きくするために行うもの」と多くの人に理解されているからではないでしょうか
日本では特に
「ウェイトトレーニング=ボディビルダー」
トレーニングをしている人はムキムキのゴリマッチョで、しかも使えない筋肉(もちろん実際はそんなことはないですよ!)だというようなイメージが定着していて
ウェイトトレーニングをすると筋肉が邪魔をして滑らかな動きができない、関節が硬くなってケガをする、体が重くなって素早い動きができないといった誤解が生まれています
では実際のところはどうでしょうか?
世界の100m走のトップスプリンターは、バーベルスクワット(肩にバーベルを担いであげるスクワット)は軒並み体重の2倍ほどの重さを挙げることができますし
ベンチプレスも100kg以上は持ち上げる選手がたくさんいます
海外のサッカー選手がユニフォームを脱いで、ムキムキな身体を披露することがありますが、彼らがサッカーの練習と負荷の少ないいわゆる体幹トレーニングだけでああ言った身体を手にいれることはできません
ほとんどがウェイトトレーニングを取り入れています
ラグビーでは体重100kg近い選手が100m走を11秒台で走り、華麗なステップで相手をかわし、滑らかな動きでパスを投げます
トレーニングをすることで素早い動きができなくなるとは考えられないのです
では彼らがなぜ、ウェイトトレーニングをすることで競技力を向上させてケガを起こさずプレーすることができるのか
それはトレーニングの目的をきちんと明確にしているからです
そもそもトレーニングの本来の目的は身体を大きくすることではありません
必要以上に身体を大きくすることなく
筋力を上げ、神経を促通し、関節を鍛えて身体を強くすることが本来のウェイトトレーニングの目的です
副産物として筋サイズが大きくなるということを理解して欲しいと思います
(トレーニング方法を工夫してその副産物を効率良く引き出して筋サイズを大きくすることを目的とすることもありますが、それはまた次の機会に)
「身体を強くするのがトレーニング、大きくするのは栄養と休息」なのです
*おまけ
気づけばこの写真を撮ってから1年
あまり身体が変わっていない…
頑張らないといけませんね
気づけばこの写真を撮ってから1年
あまり身体が変わっていない…
頑張らないといけませんね
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