症例紹介シリーズをお送りします
今日のテーマは「タナ障害」です
聞きなれない名前ですよね
しかし
「膝を曲げた時に何かが引っかかって痛い」という経験がある方
もしかしたらタナ障害かもしれません
そもそもタナってなに?という話ですが
膝関節の周囲にある滑膜ヒダという組織が、膝の内側でお皿と大腿骨(太ももの骨)の間に張り出して棚のようになっている状態を指して、タナと呼ばれます
正常でも50パーセントの人がタナを持っていると言われ、引っかかったり痛みを出していなければ放置していても全く問題のないものです
(今回は汚い絵でごめんなさい)
しかしスポーツ時の繰り返しの外力や、使いすぎなどによって炎症を起こしたり、腫れたりして引っかかり感や痛みを起こした状態を「タナ障害」と呼びます
多くの場合が炎症を起こす原因となっているスポーツなどを中止して安静にすることで症状は改善しますが
部活などでなかなか安静にすることが難しいという場合は、膝関節周囲の柔軟性を高めたり、電気治療などの物理療法、スポーツ後にアイシングを行うなどタナの炎症を出来るだけ鎮める対応をします
ほとんどはこれらの対処で症状は改善しますが、長引く場合や生活への支障が大きい場合には関節鏡手術でタナを切除することがあります
痛みを我慢して使いすぎれば治りも悪くなります
膝の引っかかり感や痛みでお困りの方は、早めにご相談ください☆
それでは!
*追記
お皿の外側に痛みや引っかかりを起こすものは外側滑膜ヒダ障害と呼んで区別されます
対処はタナ障害とほぼ同様です
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