夏休み中に学生生活最後の試合がある、もしくはあった。
と言う方も少なくないかとおもいますが
そんな時期だからこそ、練習の頑張り過ぎでいろいろなところが痛い
なんてこともあるのではないでしょうか?
そのなかでも、特に走り込みの多い学生スポーツでよく見られるのがシンスプリントです
シンスプリントとは、スネの骨の周りが痛くなるスポーツ障害で
最初はスポーツ後のみの痛みから始まり、徐々にスポーツ中にも痛みを感じるようになり
さらにひどくなると
日常生活でも痛みを感じるようになってしまいます
スネの骨にくっついている筋肉の使い過ぎで炎症を起こしたものといわれています
同じような経過をたどる病態に、下腿の疲労骨折があります
走りすぎなどで骨に繰り返しの外力が加わり、金属疲労を起こすように徐々に骨折してしまいます
こちらは骨実質が痛んでいきます
シンスプリントと疲労骨折
症状や経過が似ているので、一部では同じものと考えられ、シンスプリントが酷くなると疲労骨折を起こすという説もあります
しかし一方でシンスプリントと疲労骨折は全く別物、という報告もあります
それによれば、一見経過は似ているが予後が異なり
レントゲンやMRI上の所見もそれぞれに特徴があるそうです
実際にシンスプリントだと言って来院されてもよく検査してみると疲労骨折であったり、逆に長年シンスプリントを罹患していて症状がひどくても、全く疲労骨折に移行する気配がなかったりと、患者さんによって症状はかなりばらつきが見られるため
シンスプリントと疲労骨折の関係について一概にどちらとも決められないのかな
いずれにしてもスポーツ愛好家や学生スポーツ選手を悩ます
これらの脚の痛みは
適切なケアでずいぶん楽になります
大切なのはとにかく局所の炎症を抑えること。
その為にはスポーツ後のアイシングや物理療法(電気治療など)が有効です
他にも緊張した筋肉を緩めるためのストレッチや、足のアライメントを正すためのトレーニング、
テーピング、インソール療法が有効といわれています
痛みが強ければまずは安静が何よりですが、スポーツを続けながらなんとか痛みを抑えたいという方は一度お気軽にご相談いただけたらなと思います
それでは☆
余談ですが
最近の女子高生はシンスプリントのことを「シンス」と呼んでいるみたいです(笑
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