本日も再び症例紹介シリーズ
ここ数週間で立て続けに3件胸腰椎圧迫骨折疑いの患者さんが来院されました
1件は転倒し尻餅をついて受傷、もう2件は高齢の患者さんでちょっとしたものを持ち上げての受傷でした
(圧迫骨折については以前こちらの記事で紹介してますので合わせてお読みください)
背骨に対して何らかの要因で軸圧が加わることで発生するこの骨折
非常に痛みが強く身体を動かすことが困難になります
1件については疼痛が強かった為近隣の整形外科を紹介し受診するように指示
返事を待っている状態ですが、おそらく圧迫骨折で間違い無いでしょう
その他2件は患者さんの要望と事情により、当院にて管理させていただいています
圧迫骨折の場合一般に骨折部が安定する2〜3ヶ月は強い疼痛が続き、胸から骨盤までしっかりと固定するコルセットの着用が必要で、非常に辛い怪我の一つであると思います
一方で新しい治療法も確立されてきています
その中でも
BKP法と呼ばれる新しい手術法が2011年より保険適応となりました
詳しくはこちら
特殊な注射針で骨折部にセメントを注入し安定化させるこの手術法は、非常に効果が早く現れ手術から1〜2日で疼痛が緩和し、3日目には歩行が可能になります
実際に当院に通院中の患者さんでもある病院でこの手術を受けられ、3日ほどで通常の生活が送れるようになったそうです
これから高齢化が進み圧迫骨折を起因とした腰の変形に悩まされる方が増えていくことも考えられます
疼痛だけでなく折れ曲がった腰をまっすぐにしてくれる効果もあり、QOL(生活の質)を著しく改善してくれるこの手術法は今後ますます広く認知されていくのではないでしょうか
接骨院で行えるわけではありませんし、今はまだ一部の病院でしか実施されておらず手術の適応にもいくつかの条件がありますが、一つの知識として知っておいて損はないでしょう
もしも疑問なことがありましたらお気軽にお尋ねください☆
…それでは!
おまけ
自宅の庭にブルーベリーを植えてみました