こんにちは
とある患者さんと認知症の方とどう向き合うのかというお話になりました
普段から冗談を言い合える仲なので、「ボケたら嫌だわ〜、でもボケたもの勝ちよね!」
なんて冗談を言いながら
なんとなく以前聞いた話を思い出していました
”子供が成長していく過程で新たな事を一つ一つ覚えていくのは、目を閉じて階段をのぼるようなもの。
一歩ずつ踏み締めればいい。
不安はあるが恐怖は感じない
しかし、認知症になり記憶を無くしていくのはこの先どこまで続くかわからない階段を目を閉じて降るようなものだ。
踏み外せば転げ落ちる。
不安と恐怖に足がすくむが、立ち止まる事はゆるされない”
私は柔道整復師なので認知症の治療やケアに携わる機会はあまりありませんが、
体の痛みや怪我で先が見えなくて不安を感じている方に対してもこの言葉を忘れず、心から寄り添って治療にあたりたいなと思っていたはずです
日々の忙しさの中で忘れがちな、大切な気持ちを思い出しました。
なんだかんだ言いながら、その患者さんは最後にテレビで聞いたという言葉を交えてこう言われました
「『あなたは忘れても、私は覚えているから大丈夫』って言ってあげたいわね」
本当の優しさとはこういうことなのかもしれません
私も心からこう言える人間になりたいものです
今日はちょっとしたエピソードのご紹介でした
それでは失礼します